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兄への恋慕を抱いていたライル。
しかしその兄が死んだと聞かされ、そのまま連れて行かれたソレスタルビーイングでは、兄が愛した青年―――ティエリアが、喪失の哀しみを抱えたまま戦っていた。
兄への恋情はそのまま彼への憎悪へと移り変わり、ライルは衝動のままにティエリアを傷付けていく。
けれど肉体的に、精神的に責められ続けるティエリアは、碌な抵抗を見せる事無く、まるでそれが贖罪だとでも言う様にライルの暴挙をただただ受け入れた。
そしてライルがいつしか気付く、ティエリアの強さと、弱さと、―――抱えた傷の深さ。
ひたすらに死した男を想い続けるティエリアに、やがてライルは己の抱える感情が判らなくなっていくのだった―――。
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flavour (03/31)

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