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 ベッドサイドのソフトクリームをまた掬う。ティエリアの服を下だけ脱がし、バニラごと指を尻穴へ這わせる。
「ロッ……クオンっ……冷た……ぁ」
 ティエリアが身を震わせた。ソフトクリームのぬめりを借りた指がずぷんと奥まで進入する。まだ冷たかった塊がティエリアの中で一気に温まり、溶けて潤滑剤になる。
 単にティエリアへおいしいものを食わせてやりたかっただけだった。そうやっていろんなものを教えて、世間知らずな彼を少しずつロックオンの色に染めたかったのだ。
 けれど実際、ティエリアに染められつつあるのはこっちかもしれない。ティエリアのために行動することが日増しに多くなっている。この分だと、ティエリアのために身を投げ出す日が来てもおかしくなさそうだ。
 指を曲げるとさっきティエリアに齧られた関節へ痒みを覚えた。掻くようにティエリアへ擦り付ける。ぐりぐり抉ればソコがふっくらロックオンの指へ絡もうとする。
「ナカ、とろとろになってんぜ?」
「言うな……ックオン……っ」
 ティエリアをベッドに横たえた。滑らかな尻のラインがほんのり赤みを帯びている。足を片方折り曲げてひくつく穴を指で広げたら、溶けてどろどろになった白い粘液が滲み出てきた。甘ったるい匂いも強まっている。
「ティー、すげぇエロい眺め……」
 イレるのがもったいない、なんて今まで惜しんだことがあっただろうか。もいちどソフトクリームを掬う。できるだけ大きな固形の部分を崩れないように穴へ押し込む。けれど押し込む端からすぐに溶けてはだらだら太股へ垂れてゆく。
 ティエリアが腰を軽く揺らした。
「ひぁ……っも、じゅうぶん……っん」
「ンーな焦りなさんなって。すぐにイレてやっから」
 自分のモノにもソフトクリームを塗り付けた。ひやっとするのが逆に熱い刺激を生み出す。猛りを抑え、まず先端だけ、ゆっくりティエリアにあてがう。
 ところがつるっと滑り込んだ。まだキツめだから摩擦が伴う。なのに奥まですんなり入って、勢いのままにティエリアを激しく貫いた。ティエリアは声も出せずに背筋を反らして絶頂を迎える。陸へ上がった魚みたいに何度も跳ねる。
「……ぁ、ああ……ッ……」
 ティエリアの中はソフトクリームでぬらぬらだ。それがロックオンに纏わり付いてはどろりと流れて隙間を埋める。ひどくじれったい快感に、ティエリアが落ち着くのを優しく待っていられなくなる。
「あんッ! だめぇっ、ロックオ……!」
「――俺もイキそ」
 半ばまで抜いたらソフトクリームがぼとぼと垂れた。前立腺を擦りながらまた突っ込んで、中で小刻みにスライドさせる。
「音、聞こえるか? じゅぷって鳴ってる」
「あっ、あっ、あ……も、止めて、くださ……ッあたま、おかしくなっちゃ……っぁあ……あああ」
「見てみろよ。お前と繋がってるココ……泡が立ってるぜ」
 ソフトクリームが掻き混ぜられてもったりした泡になっている。ティエリアの穴の縁をより滑りやすくしてくれている。気泡が挿入の弾みに潰れると、結合部分にぷちぷち小さな疼きが走る。
 ロックオンは性急に腰を使って自身を高みまで追い立てた。中に思い切り熱を吐き出した。ティエリアの腹、ロックオンの突っ込んでいる辺りが一瞬緩やかに膨らんで、そこにぶちまけているのが分かる。ティエリアの中はいつまでも痙攣を続け、一滴残らず搾り取ろうとしてるみたいだ。
 震えるティエリアに圧し掛かったまんま、ロックオンはしばらく解放の余韻に浸っていた。体を動かすとべたついた感触。ティエリアの肌がロックオンに引っ付いては伸びる。剥がれてぱちんと音が鳴っても、ティエリアはぐったり放心している。
「だいじょぶか、ティー」
「……何が何だか……わかりません……」
「そら光栄。ココで食べた方がウマかったわけだ」
 ソフトクリームはベッドサイドから床へ滴るまでになっていた。ティエリアは雫を仰ぎ見てから、力の入らない拳でロックオンの胸をぽこぽこ叩いた。食べ物を粗末にするな、とか言われそうだ。その前にキスを落としてやる。
 冷凍庫にはまだ半ダースもソフトクリームが残っていた。



2010/03/26
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