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 刹那に向けた拳の続きであるかのように。
「い、いた……ッ……」
 ライルはひたすらティエリアを穿つ。四つんばいで腰を突き出したティエリアが裂かれる痛みに悲鳴を上げる。けれど止めるつもりはない。ライルは荒々しくティエリアの臀部に爪を立てて引っ張り寄せる。
 ぬる、と生温かいものがライルのものへ纏わりついた。ティエリアの血だ。
「やめ……明日動けなくな……ッひ、ソコ、だめえ……」
「……」
「深――ああぁぁぁ!」
 ティエリアをこうして暴行紛いに抱いたところで得られるものがあるのだろうか。しかし、アニューとはまったく違う、足先から込み上げる強烈な快感に酔い痴れて、ライルはティエリアへ繰り返し自身を打ちつける。
 なぁ、俺がアニューを亡くしたと知ってお前はどんな気分だった?
 ガキにすがりついて慟哭する俺へいったい何を思ったんだ?
 そしてなぜ、俺に再び体を開く?
「……」
 聞きたいことはもっとある。なのにライルは喘ぐティエリアのうなじを見つめるしかできない。背筋に浮かぶ汗を舐め取り狂おしく舌を這わせるだけだ。
「ァ、もうやっ……イク……んんッ!」
「……」
 ティエリア、と声に出すことさえ躊躇した。
「……ロックオ……」
 だってその名は、兄さんを想って呼ぶんだろう?
 ティエリアはびくんと全身を弓なりにしならせる。短く啼いて、崩れるように力なく伏す。ベッドシーツへティエリアの出した飛沫が点々と染みてゆく。
 遅れて中に精を放つとライルは覆い被さった。が、すぐに、感触の違いを腕に覚える。愕然とした。
 ――こっちの方が馴染むという事実を決して認めてはならない。
(好きにならなけりゃ良かった)
 ライルは固く目を瞑る。どっちを、とも指せないままに。
 寒さか痛みか、体の下で小さく丸まるティエリアは、ライルの腕に包まれてもまだ震えていた。
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flavour (03/31)

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